低糖質食品の「甘味料」と「ロカボ糖質」の見方|原材料ラベルの読み解きガイド

糖質オフの基礎知識 GUIDE 05:原材料ラベルの甘味料表記とエリスリトールを除く糖質の意味図解

甘い低糖質スイーツや菓子パン、清涼飲料水を選ぶとき、パッケージ裏面を見ると「甘味料(エリスリトール、ステビア、スクラロース…)」といった名前が並んでいます。

また、商品によっては「パッケージ表面のロカボマークに書いてある糖質量と、裏面の栄養成分表示の糖質量が違う」「『エリスリトールを除く』と書いてあるけれどどういう意味?」と不思議に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

この記事では、消費者庁の食品表示基準における「甘味料の表示ルール」と、買い物時に知っておきたい「通常の糖質表示と『エリスリトールを除く糖質(ロカボ糖質)』の違い」を、当サイトで検証した実商品のラベル写真を交えてわかりやすく解説します。

結論:低糖質食品によく使われる甘味料の分類とラベルの見方

まずは、低糖質食品のラベルによく登場する代表的な甘味料(糖アルコール・高甘味度甘味料)の種類と表示上の特徴を整理しました。

分類代表的な名称(ラベル表記例)食品表示・味わい上の特徴
糖アルコール
(ゼロカロリー系)
エリスリトール・発酵ブドウ糖などから作られる糖アルコール
・食品表示基準上のエネルギー換算係数が「0kcal/g」
・砂糖の約7〜8割の甘さで、ひんやりした清涼感がある
・重量としては「炭水化物(糖質)」に含まれるため、「エリスリトールを除く糖質」が併記されることが多い
糖アルコール
(低カロリー系)
マルチトール(還元麦芽糖水あめ)、
キシリトール、ソルビトール
・砂糖に近い自然な甘みとコクがあり、しっとり感を保ちやすい
・1gあたり約2〜3kcalのエネルギーがある
高甘味度甘味料
(植物由来)
ステビア、ラカンカ(羅漢果)抽出物、
カンゾウ(甘草)
・植物の葉や果実から抽出された甘味成分
・砂糖の数百倍の甘さがあるため、ごく微量で甘みを付けられる(使用量・糖質量がほぼゼロで済む)
高甘味度甘味料
(合成・アミノ酸系)
スクラロース、アセスルファムK(カリウム)、
アスパルテーム
・砂糖の約200倍〜600倍の甘さがあり、ごく微量で使用される
・飲料、ゼリー、菓子パン、調味料などで幅広く使われる

※出典:消費者庁「食品表示基準(平成27年内閣府令第10号)」別表第6・別表第9(2026年10月確認)。当記事は食品表示ルールと商品選びの解説であり、医療・健康上の助言を行うものではありません。

原材料ラベルで「甘味料」はどこに書かれている?

現在の日本の食品表示ルールでは、原材料名の欄に「/(スラッシュ)」が入り、スラッシュより前が「食品素材(原材料)」、スラッシュより後ろが「添加物」として明確に区分されています。

また、添加物として甘味料を使う場合は、単に成分名だけを書くのではなく、『甘味料(〇〇、△△)』と用途名を併記することが義務付けられています。

実例①:植物由来の甘味料(ステビア・ラカンカ)を使ったお菓子

当サイトで実食検証したナチュラルローソンの「サクサク食感のブランクリームサンド」の裏面ラベルを見てみましょう。

ナチュラルローソン サクサク食感のブランクリームサンドの原材料名と栄養成分表示

原材料名の「/(スラッシュ)」以降を見ると、「甘味料(ステビア、ラカンカ抽出物)」と記載されています。砂糖の使用量を抑えつつ、植物由来の甘味料を補助的に使うことで、1袋(5個)あたり糖質9.8g(1個あたり約1.96g)という低糖質と自然な甘さのバニラクリームを両立しています。

実例②:菓子パンでの甘味料表示(チーズクリーム&ダブルベリーパン)

続いて、ローソンの「ブランのチーズクリーム&ダブルベリーパン」の原材料名表示です。

ローソン ブランのチーズクリーム&ダブルベリーパンの原材料名表示

こちらはチーズフラワーペーストや糖漬けドライクランベリー、ブルーベリージャムなどでフルーティーな甘酸っぱさを出しつつ、添加物欄の末尾に「甘味料(スクラロース)」を少量組み合わせることで、1個あたり糖質5.9gに抑えられています。

なぜ「栄養成分表示の糖質」と「ロカボ糖質(エリスリトールを除く)」が違うことがあるのか?

低糖質スイーツやチョコレート、アイスクリームなどを買う際、最も疑問に思いやすいのが次の2つの表記の違いです。

  • 栄養成分表示の枠内:「糖質 15.0g」
  • 枠外やパッケージ表面:「エリスリトールを除いた糖質量 5.0g(またはロカボ糖質 5.0g)」

なぜ同じ商品に2種類の糖質量が書かれているのでしょうか?その理由は「食品表示基準の計算ルール」にあります。

理由:エリスリトールは「カロリーは0kcal」だが「重量(g)は糖質に含まれる」ため

食品表示基準では、「炭水化物(および糖質)」のグラム数は、食品全体からたんぱく質・脂質・灰分・水分・食物繊維を差し引いた「重量ベース」で算出されます。

そのため、0kcalの甘味料である「エリスリトール」を10g使って甘みをつけた場合、栄養成分表示の「糖質」の数値にはエリスリトールの10gもそのまま加算されて表示されます。

しかし、エリスリトールは食品表示基準上でもエネルギー換算係数が「0kcal/g」と定められている特殊な糖アルコールであるため、メーカーは読者がわかりやすいように「エリスリトールを除いた糖質〇g」や「ロカボ糖質〇g」を枠外や表面に併記しているのです。

当サイトで検証したローソン商品の「ロカボマーク」表示はどうなっている?

なお、エリスリトールを大量に使っていないパンやスナック菓子では、パッケージ表面のロカボマークの糖質量と、裏面の栄養成分表示の糖質量は完全に一致します。

ローソン ブランのチーズクリーム&ダブルベリーパン 2個入のパッケージ正面(糖質5.9g表記)
ナチュラルローソン サクサク食感のブランクリームサンドのパッケージ正面(糖質9.8g表記)

実際に当サイトで確認したローソンのブランパンシリーズやチップス類、ブランクリームサンドは、すべて「表面の糖質表示 = 裏面の栄養成分表示の糖質」となっており、直感的にわかりやすく表示されていました。

まとめ:甘味料と糖質表記のルールを知って納得の商品選びを!

低糖質食品の「甘味料」と「糖質・ロカボ糖質」の見方をまとめます。

  • 添加物の甘味料:原材料名の「/(スラッシュ)」の後ろに『甘味料(物質名)』として必ず表示される
  • 植物由来と合成系:ステビア・ラカンカ抽出物などの植物由来や、スクラロース・アセスルファムKなどの高甘味度甘味料は、ごく微量で甘みをつけるために使われる
  • エリスリトール使用商品:栄養成分表示の糖質(g)にはエリスリトールの重さも含まれるため、欄外の「エリスリトールを除く糖質量(ロカボ糖質)」をあわせてチェックする

「どんな甘味料が使われているか」「表面の数字と裏面の数字はどう対応しているか」がわかると、甘い低糖質おやつ選びがぐっとスムーズになります。ぜひ当サイトの基礎知識ガイドや実食レビューを参考に、自分にぴったりの商品を見つけてみてください。

あわせて読みたい基礎知識・実食レビュー記事

📊 他の低糖質商品もまとめて探すなら

TOOFFで実際に購入・計量・試食した全商品の実測重量やスペックは、「低糖質商品カタログ&早見表」で糖質量や目的別に一目で比較できます。

👉 【低糖質商品カタログ】糖質量・目的別から探せる実測比較早見表を見る